みんなで、「素晴らしい全国里親大会」を作りましょう! 

      ~~2021年度里親会総会 会長挨拶~~

 

令和3年度10月には、いよいよ全国里親大会を福岡市で迎えます。

令和2年度は、どなたにとってもコロナに翻弄された1年だったと思います。

里親会の活動も同様で、年度のスタートである総会と入学お祝い会は、2か月延期しましたが7月にかろうじて短縮で行うことができました。11月には、思春期の子ども達を対象に親子研修をにじいろキャップから受けました。毎年1月に開催される新年会は大人数での飲食の自粛で中止とし、代わりに子どもたち一人一人に千円分のクオカードをプレゼントしました。そして、1月の定例会では北海道大学の井出智博准教授を招き、キャリア・カウンセリング・プロジェクトの学習会を開催しました。例年3月の定例会の日に行われる巣立ち式は、親子のメッセージをホームページで紹介する事とし、自立支援お祝い金は当日会場に来られたお二人にはそれぞれお渡ししました。会場に参加できなかった一人には後日お届けし、後の一人に関しても、メッセージを受け取り次第何らかの方法でお渡しする予定です。

以上が令和2年度の里親会活動内容ですが、それと並行して全国里親大会の準備も進めてきました。また、それぞれの地区で行われている地区サロンやモッキンバードの取り組みをされているグループも集まりは少なくなり、オンラインや電話での情報共有が主になっていました。コロナ禍での子どものストレスへの対応、マスクや消毒の徹底、三密の回避など常にコロナ対策の中で神経をとがらせながら過ごさなければならず、疲弊された家庭も多かったと思います。

とはいえ全国大会予定の10月は日に日に迫ってきますし、福岡市里親会としては準備を止めるわけにもいきません。しかも、仙台大会、徳島大会と2年続けて中止となり、全里の事務局から「福岡市は何としても中止にならないような工夫をお願いしたい。」という要望もあって、コロナ禍でも可能な設定として「オンラインのみでの大会」にすることを決めました。現在、最大限の注意を払いながら月2回以上は準備会を設け、会場とオンラインの両方での参加の形で会議を進めています。準備会の別に各分科会の準備もそれぞれ責任者を核にして進められているところです。

私たち福岡市里親会は、「オンラインのみでの大会」を消極的にとらえず、「オンラインのみだからこそできる大会」を目指しています。時間を広げて朝から夕方までの2日間にして十分な時間を確保し、講師にお任せにするだけではなく、なるべく深く内容を掘り下げ準備自体が私たちにとって貴重な情報収集になるような取り組みにしたいと考えています。

オンライン自体に関してはまだまだ整備が十分だとは言えず、想定外のトラブルも予想されます。なるべくリアルに近いものにしたいので、当日可能な限り登壇者は会場に集まってもらいリアルな状況で発信する予定です。それでもトラブルは避けられないかもしれないので最終的には録画したDVDのようなものを参加者全員に報告書の代わりとしてお送りしたいと思っています。

できる限り内容の濃い充実した大会にしたいと思いますし、何度も申し上げますがその準備の過程こそが私たちにとって貴重な時間になるように進めていきたいと思っています。

可能な範囲の大会へのご協力、お手伝いをどうぞよろしくお願いします。

令和3年度10月、みんなで、「素晴らしい全国里親大会」を作りましょう!

 

 『里親会とワンチームとして』

~~えがお館の所長に就任された石井美栄さんから、ご挨拶をいただきました。~~

 

本日はコロナ禍の中でも令和3年度里親会総会が、無事にこのようにオンラインで開催されますこと、おめでとうございます。私は4月1日付でこども総合相談センター所長に就任いたしました石井です。3月までは各区の保健所、保健福祉センターなどで主に母子保健の分野から、子どもの虐待防止に長く関わってまいりました。その間、ファミリーシップの会議やフォーラムなどにも参加をさせていただき、里親さんは困難を抱えた子どもの育ちについて大変重要な役割であることを学び、また里親の皆さんの活動や子どもたちへの思いの尊さに感動してまいりました。この度、えがお館の開所当初から長年福岡市の児童福祉を引っ張ってこられた藤林所長の後任として勤めるのは、たいへん重たいことだと受け止めていますが、福岡市の子どもたちの健やかな未来のため、えがお館の職員たちとしっかりと取り組んでいく覚悟です。里親、ファミリーホームにつきましては社会的養護の中での重要性はますます増してきております。様々な困難を抱えた子どもたちをご家庭に迎え、愛着の再構築、思春期のイライラの爆発への対応、性の問題、実親交流への支援、ライフストーリーワークの整理、そして社会的自立への支援と、多岐にわたる支援を根気強く続けられており、心から感謝を申し上げます。里親家庭、ファミリーホームにおきましては、家庭と言う私的な空間の中での公的な養育を行うことへの困難さに加え、さらに追い打ちをかけるように新型コロナウイルス感染の広がりという新たな困難さが加わり、感染予防への対応など今なお大変な状況が続いていることと思います。そして福岡市里親会は里親さんが安心して活動を続けられるよう、えがお館が実施している新たな里親開拓や里親支援事業への全面的なご協力をはじめ、里親同士、里子養育の困難さも喜びも分かち合い支え合う里親会ならではの活動を実施いただいています。コロナ禍においてもオンラインという手法を素早く取り入れ、活動を継続して来られています。また今年10月の全国里親大会開催に向け、皆様力を合わせて準備に取り組まれていると伺っています。初のオンライン開催を検討されているとの事、里親としての自主性に根差し、里親会として長年多方面に取り組まれてこられた積み重ねが、今度の大会の運営に結実して、必ず大きな成果が生まれると期待をしています。最後になりましたが、子どもたちの健やかな育ちを願い、児童相談所の職員一同、里親及びファミリーホームの皆様、そして里親会とワンチームとして一緒に取り組んで行きたいと考えております。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

 2021年4月 福岡市里親会総会にて

 

18年間の長きにわたり、本当にお世話になりました

            ~~2021年3月 藤林所長退任挨拶~~ 

 

これから未来を創っていくのは、あなたがた若者です

              ~~令和2年度 藤林所長巣立ち式挨拶~~ 

 

『ここのつくしんぼ会の事を忘れずに』

               ~~巣立ち式 藤林所長ご挨拶~~

本日はご卒業、また進学、就職おめでとうございます。里親さんには年に1回か2回お会いしてますけど、子どもたちはこの人だれかなって思っているかもしれません。けれど私は皆さんの事をずっと毎年2回ほどですが見てまいりました。今日巣立ち式でKさんYさんも、ずっと以前、里親会のいろんな行事で、ああ来てるなと言う風に顔を見ていたんですけど、今日、久しぶりにお会いしまして、立派な大人になってるなあ、と思ってびっくりしました。Hさんは美人さんになってらっしゃるし、Aさんはイケメンになっていてすごいなと思ったんですけど、これも里親さん、養親さんの一生懸命育てていただいたおかげだと思います。本当に感謝申し上げたいと思います。またR君もビデオでどんな姿が見れるのか楽しみです。ここに至るまで、18歳になるまでの子ども時代にいろんな思い出があるんじゃないかと思います。里親会の行事、新年会やキャンプにも参加されたんじゃないかと思いますけども、様々な思い出が、これから社会に巣立っていく時の支えにもなっていくんじゃないかと思います。社会人になっていろんな辛いことがあった時にでも、子ども時代に福岡でこんな経験をしたんだということが、何か支えになってくれたらいいかなと思います。今から大学、または就職というところで、また社会人として色々な経験を積んでいかれると思うんですけれども、もっともっと沢山の楽しい経験、またいろんな思い出を紡いでいただいて、もっともとお立派な大人になっていかれることだと期待しております。

 

冒頭にMさんからお話がありましたけれども、9年前ここを巣立っていかれて、大学を出て就職されて、9年ぶりにここに帰ってこられて、ああすごい感動的やなと思ったんですけど、もしR君もKさんもA君も、もし機会があれば、ここのつくしんぼ会の事を忘れずに覚えていてもらって、何かの機会の時に自分の姿を、この子どもたちに見せていただきたいなと思っています。頑張っていくと、こんな風に夢も希望もかなっていくんだというところを、ぜひ子どもたちに見せていただけたら有り難いなと思います。本当にここまで育てていただきました、里親さん、養親さん、里親会の里親さん、またこどもたちも、本当にありがとうございました。おめでとうございます

2018年3月

 

『立派な社会人として』

         ~~巣立ち式 来賓赤坂ライオンズクラブ様祝辞~~

この度は18歳の節目であります巣立ち式、誠におめでとうございます。簡単ではありますが少しお祝いの言葉を述べさせていただきます。先ほど9年前に卒業された先輩の方がお話しされて様に、これから巣立って社会に出たり、また学生生活が始まったり色々あると思いますが、今まで以上に社会の壁、困難があると思います。そこでいろんな悩みがあったりすると思いますが、乗り越えて元気いっぱい、立派な社会人として頑張っていただきたいと思っております。また、今日座っておられる子どもたちの良き先輩として今後活躍していただけることが、皆さんたちの喜びになると思います。ここに来られている方への感謝の気持ちと、いつの日か恩が返せるように精一杯頑張っていただきたいと思います。微

 

力ではありますが、私たちライオンズクラブとしても皆様方を応援していきたいと思っています。そして皆さんが活躍する姿を私どもも楽しみにしていますので、ぜひ頑張ってください。本当におめでとうございます。

2018年3月

 

『みんなで知恵を出し合って、応援したい』 

      ~~2018年巣立ちの会 会長挨拶~~

 

 この度、18歳の門出を迎えられた皆様、本日はおめでとうございます。皆様はこれから先、自分の力で新しい世界に向かって羽ばたこうとされています。その新しい世界には、皆様の夢と希望を実現できる沢山のチャンスが待っていると思います。しかし、いい時ばかりとは限りません。どうしていいかわからない時、嫌になって投げ出したくなる時もあるでしょう。そんな時、一人でくよくよせず、どうぞ里親さんに気軽に相談してください。意外と簡単な解決方法があったりするかも知れません。里親さんの後ろには、私たち里親会の仲間もいます。みんなで知恵を出し合って、応援したいと思っています。それから悩んでいない時、順調で忙しい時、せめて一年に何回かは近況報告をお願いします。私たちも

 

頑張っているあなた方のお話を里親さんから聞いて、ともに喜び合いたいと思います。よろしくお願いします。最後になりましたが、藤林所長様を始め子ども総合相談センターの皆様、赤坂ライオンズクラブの越智様、菅様、長様、横山様、原中様、その他この式典に出席いただいた皆様、お忙しい中、大変有難うございます。今後とも末永く、子どもたちの応援をよろしくお願い申し上げまして、会長の挨拶といたします。

 

『里親孝行をして上げてください』 

~~2017年巣立ちの会 会長挨拶~~

 

朝、庭をながめると、今年もサクランボの木にたくさんかわいらしいピンクの花が咲いていました。

さて、この度、社会的養護の節目である巣立ちの18歳を迎えられた4人の皆様、新しい門出を迎えられ、おめでとうございます。

皆様は、社会で活躍する道を選ばれた方、もうすこし専門の知識や技術を習得するために、専門学校や大学に進まれる方、それぞれ自分に合った道を選ばれたと聞いています。

18歳と言えば、運転免許もとれます。選挙権もあります。近い将来「成人式」は18歳ナンテことになるかもしれません。そんな事を考えると、18歳は、もう「大人の入口」とも言えます。 今まで皆様は、里親さんを始め、たくさんの人たちに守られてきました。進むべきレールもある程度ひいてもらっていました。これからは、今までと違い、自分で選び、自分でレールをひいていく。そして責任を持って、一歩一歩選んでいくことが多くなると思います。

充実する反面、戸惑うことにもたくさん出会われることでしょう。でも、今日見たかわいらしい桜の花のように、一年のほどんどを淡々と静かに過ごしつつ、自分の大切なその時になると、穏やかに自分の力で、少しずつ花を咲かせ、やがて実をつける、そんな、一人一人自分らしい未来に向かって進んでいってもらえたらと願っています。それでも、大変な時には、自分一人で抱え込まず、里親さんやまわりの信頼できる人たちに「助けて」のサインをぜひ出してください。里親会も応援しています。それから、藤林所長様、奥田課長様、赤坂ライオンズクラブの皆様、その他、たくさんの関係機関の皆様、お忙しい中をご出席頂きまして大変ありがとうございます。今後共、末長く、この子どもたちの応援をよろしくお願いいたします。

最後に、4人の皆様へお願いです。

今すぐでなくても皆様は、いずれ立派に自立し、自分の生活を持たれると思います。時が過ち、生活が忙しくなると連絡が途絶えがちになってきます。

ピンチのときは勿論ですが、順調な時も、年に何回かは、里親さんに連絡を入れて里親孝行をして上げてください。親は、それが、一番安心であり歓びなのですから、よろしくお願いします。