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『主人と共に歩んできた「里親」という名の人生』

                        里母TM

 

現在17歳から3歳までの里子6名、息子(特養)合計9名で暮らしてる。

補助者、アルバイト4名でシフトを組み、時には実子夫妻、孫も加わり、賑やかな日々を送っています。

うち1名は特別支援学級に通っており、自分達で育てた季節の野菜を持ち帰り、食卓を彩ってくれています。

17歳の女の子は食堂のアルバイトの為、朝5時に起きて6時からの仕込みに向かいそのまま今度は昼のシフトに入ります。

本当によく頑張っています。それも、間近に迫った18歳での自立のためです。

熱があっても仕事に向かうその後姿を見送りながら、「里親制度の20歳までの延長」を願わずにはいられません。

 

ある年の冬、突然主人が倒れ、生活が一変してしまいました。

当初は何も考えられず、1日3回の面会に行き意識のない主人に声をかけ続けて・・・手を擦り・・・ただただ「希望」だけは失わずにいよう!と自分に言い聞かせていたように思います。

 

倒れずにここまで来られたのも、子ども達がいてくれたおかげだと思っています。

ありがたいことに、元里子達が交代でホームの手伝いに来てくれました。

「お母さん、絶対に里親を辞めんで!!」

「ここはうちらの実家やけん!!」

母や、親戚、実子の前でも涙をこらえてきた私でしたが、初めてこの子達の前で泣きました。ありがたくて、うれしくて、本当にありがたくて・・・。

 

今はリハビリの甲斐もあり、杖で歩けるようになりました。

失語の方は、まだまだ時間がかかりそうですがゆっくりと、回復しています。

主人と共に歩んできた「里親」という名の人生も17年を過ぎました。

神様から少し早目に「主人と二人の時間」を頂いたような気がしています。

今我が家で暮らす子ども達も、様々な問題を起こしています。

時には倒れそうな時もありますが(笑)、

「片目を閉じ、片耳を塞ぎ」心だけはいつも寄り添いながら、

これからも歩んで行こうと思っています。