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『柔道部の練習中の事故で娘を亡くした父親の独り言』

                         里父OBs

柔道 危険な技 大外刈り

この技で重大事故となったケースが極めて多いです。

私の娘も大外刈りをかけられ死亡。

平成28年の館林市と大田原市での事故も大外刈り。

さらに過去にさかのぼっても、大外刈りをかけられ死亡した事例は多数あります。

今から30年以上も前の事ですが、当時無敵を誇っていた有名柔道選手が蟹ばさみという技で大怪

我を負いました。

この時は、早急にこの技の是非を問う話し合いが行われ、後に禁止技となりました。

一方で大外刈りは、何人もの尊い命が失われているにも関わらず、注意喚起や指導改善を繰り返すだけ。

この対応の違いはなぜ?

大外刈りを全面的に禁止技とするのは難しくても、「小中学生に限っては禁止」とするなど何か具体策は打てないのでしょうか。

柔道及び学校関係者の方々が安全対策に力を尽くしている事はわかります。

がしかしこれでは、「命の重みは人によって異なる」と考えているようにしか受け取れません。

このような言い方をすると、辛辣を通り越し、もはや無礼にあたるのかもしれませんが、一人の遺族としてはそう思えてならない。

 

『部活中に娘失った父、思いブログに』 里父OBs

 

「危ないということを、人は忘れてしまう。私も油断していた」。中学柔道部の練習中の事故で長女を亡くした父親が、再発防止につなげるきっかけにと、ブログを書きつづっている。

 

 福岡市の大場重之さんは4月、そんなタイトルのブログを始めた。

 

 長女の彩さんは福岡市立の中学1年だった2015年5月、大外刈りをかけられて頭を打ち、急性硬膜下血腫で5日後に亡くなった。中学で柔道を始めたばかりだった。

 

 大外刈りは重大事故につながりやすい。全日本柔道連盟に03~14年に報告された頭部外傷の重大事故で技が判明した29件のうち、大外刈りは15件。全柔連は近年、大外刈りを初心者に受けさせる時、受ける力量があるかを慎重に見極めるよう指導者に求めている。

 

 大場さんはこうつづる。「大外刈りを全面的に禁止技とするのは難しくても、『小中学生に限っては禁止』とするなど、何か具体策は打てないのでしょうか」

 

 当初、「投げた側の生徒も苦しめる」と沈黙を守っていた。学校側の対応にも不満はなかった。だが、昨年、群馬県館林市と栃木県大田原市で、柔道部の練習で大外刈りを受けた中学生が意識不明になったことを知り、発信を決意した。

 

 「技量を見定めて、というあいまいな基準では、同じことが起こる可能性が高い。ルールで縛りをかける必要があるのでは」。大場さんは取材にそう話した。

 

 「懺悔(ざんげ)」

 

 そんなタイトルの項では、悔やみきれないやり取りも告白している。事故前日、彩さんは夕食を残し、「頭が痛い」と一言つぶやいて床についた。翌朝は朝食を普通に食べ、慌ただしく出ていった。大場さんは「ちょっとでも気分が悪かったら、先生に言いなさい」と伝えた。それが最後の会話だった。

 

 日本臨床スポーツ医学会によると、各競技で頭部外傷を受けた選手の中に、当日の試合や練習前に頭痛を訴えていた例がある。既に脳の小さな出血が起きていた可能性があり、2度目の衝突を起こせば、致命的なけがが起こり得る。「セカンドインパクト」と呼ばれ、全柔連も安全指導の冊子などで頭部重大事故の特徴に、事故前に頭痛を訴えることを挙げている。

 

 神奈川県厚木市で開業する脳神経外科の野地雅人医師は、「頭痛があったり、気分がすぐれなかったりする時は、脳に異常が発生している可能性がある。指導者や親御さんは、子どもを試合や練習に参加させないでほしい。柔道だけでなく、ラグビー、アメリカンフットボール、ボクシング、スノーボードなども同様の注意が必要」と話す。

 

 彩さんのつぶやきは、サインだったかもしれない。

 

 「そういう事例も知らず、どれくらい頭が痛いのか、体調がどれくらいすぐれないのか、じっくり話すこともできず、娘の体調不良の兆候を見逃した。親として恥ずべきこと。自問自答の中で行き着いたのは、柔道は危険という前提で、真摯(しんし)に安全対策に取り組んでほしいということ。柔道をしている人からすれば、嫌らしいブログかもしれない。でも、危ないと言い続けることが、娘への唯一の償いです」

 

『子どもに鍛えられる日々』             里父OBs

 

我が家のH君はいつも元気いっぱいで好奇心も旺盛。だからいつも何か、そう、いわゆる「いらん事」を懲りずにやらかしてくれます。

 

悪い事や、人に迷惑をかける事をすればもちろん叱りますが、彼なりに理由と目的をもち、ついでに創意工夫までしてくれているので、理解に苦しむと分かっていても、じっくりと彼の話を聞くことを常に心がけてます。いや、正確に言うと、彼に鍛えられたおかげで、私は話をじっくりと聞くことが出来るようになった訳です。

 

実子がいない私が里親として子どもを迎え入れたのは約8年前。ここまで試行錯誤しながらも何とか子どもとの絆を深めてきましたが、最初は不安だらけでした。

 

そんな不安いっぱいの、子育て初心者だった頃に聞いて、特に印象に残っている言葉があります。

 

赤子は肌を離すな。

幼児は手を離すな。

小学生は目を離すな。

中学生は心を離すな。

高校生、あとは自分で何とかするさ。

 

子育ての教訓の一つとして心に刻んでいる言葉なのですが、逆からみると、自分で何でも考え行動し制御できるようになる為には、それまでの過程がいかに重要かを教えているようにも受け取れます。

 

もうしばらくは子どもに鍛えられる日々が続くと思いますが、鍛えてもらえる事に感謝の気持ちを抱きながら、成長をそっとサポートしてあげられたらいいなと思います。