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『家族とはこういうものだという、とても大事な感覚』 卒業生YOさん

 

Kファミリーホームのお母さん、お父さん、そして弟たちへ。血は繋がっていませんが、僕は家族だと思っています。この家があったから、僕が今まで感じてこなかった家族とはこういうものだという、とても大事な感覚を得ることができました。とても感謝しています。児童相談所のO先生、Nさん、Mさん、そして今までの僕の担当の先生方、福岡乳児院の先生方へ、様々な迷惑をおかけしたと思います。僕はこの家に来て、自分でも変わることができたと感じています。僕は様々な人から支えられ、助けられていたことを恥ずかしながら今、実感しております。ファミリーホームのお父さん、お母さんへ伝えたいことはたくさんありますが、まずは、5年間、僕の面倒を見てくれてありがとうございます。この5年間、様々なことがありましたね。ここに来て、すごく貴重な体験をさせてもらっています。今までありがとうございます。そして、こんな僕だけど、これからもよろしくね。

 

『これからも楽しく仲良く』   里母KZ

 

YOへ

いよいよ夢の保育士に向けて勉強の日々ですね。我が家の子供達に優しく接してくれるO君を見ながら、子供相手の仕事が向いているのでは?と思っていたら、私に自分から保育士になりたいと言って来たね。自分を見つめ、自分で考え行動するように成長してくれたOくんを誇りに思います。措置延長になり我が家でまた一緒に過ごせて嬉しいです。あと2年がかりで私、投薬自立に向け頑張るぞ。笑。これからも楽しく仲良く過ごそうね。

 

『本当の兄弟だと思ってます。』         卒業生TYさん

 

Kさん、Sさん、兄弟のみんなへ

自分は恥ずかしくて、KさんやSさんのことをみんなみたいにお父さんやお母さんとはいえなかったのでこの場で言わせてもらいます。

 

お父さんお母さんへ

3年間という短い間でしたが、本当に本当にお世話になりました。3年間は長い様で短かったです。短かったのはファミリーホームの生活が充実していたからだと思います。泣くまで喧嘩したり文句を言いあったりしましたね。その時に血も繋がってないけん関係ないやろ。とか言ってしまったり、門限を破ったり、心配をかけてしまい、本当にごめんなさい。でも、今考えると血も繋がってないのに、家族の様に接してくれ、自分達より子供達を心配する姿を見て、自分もそんな大人になりたいと思いました。いつもは言えないけど、とても感謝しています。

 

兄弟のみんなへ

血は繋がっていませんが、君たちは本当の兄弟だと思ってます。Oは大学生、Sは中学生、Rは小学生、みんな新しいとこに行きます。色々と不安な事や不満があると思うけど、そういう時こそお父さんやお母さんを頼ってください!自分は居なくなりますが、兄弟みんなの成長をみにきます!!3年間本当にありがとう。

 

児童相談所のOさん、Kさん、Oさん、Mさんへ、

今までの自分を見守ってくれた先生方には色々迷惑をかけてきました。先生方はYくんはいい子と言いますが、今まで支えて貰ったからこそ今の自分があります。児童相談所に行き、先生方が会えてなかったら、自分はいません。なので、本当に感謝しています。これからは自分が支えて貰った様にみんなを支えれる様な大人になり、児童相談所に顔を出しに行きます!

 

自分を支えてくれた方々へ

 

今まで、本当にありがとうございます。そして、自分はまだ未熟者でこれからも迷惑をかけると思いますが、なにとぞよろしくお願いします。

 

『これからもずっとずっと応援してるからね。』  里母KZ

 

TYへ

我が家に来た頃、ここは施設やけんと言い切ったYを思い出します。色々あったね。そして私達は少しづつ家族になっていったなあと感じます。こうして巣立とうとしているYを送り出すとき、あれもこれも、そうだこれもあれも、それもと口が酸っぱくなるくらい色んなことを言い続けたなあと反省したりしています。仕方ない、母は心配症と思ってください。私達はずっと家族。Yの応援団です。これからもずっとずっと応援してるからね。ファイト~

 

『フォスタリングチェンジの勉強を終えて』  里母KZ

 

我が家には問題行動がある子供たちが沢山います。毎日その問題行動にぶつかるのですが、日々の生活に追われていると、冷静にそれを見つめ子供から出ているサインを読み取るということができずに同じことの繰り返しをしてしまって、無駄な声かけや行動ばかりしてしまいます。そんな我が家にフォスタリングチェンジの風が吹いてきてくれました。今は感謝でいっぱいです。

私は事前の先生との面接で、2歳児の子供と、一番手を焼いていた中2の子供のどちらでいくか悩んでいたのですが、小さい子供の方が良いとの先生の助言もありましたので、2歳児で行くことに。おかげさまで終わってみると、単純でわかりやすい2歳児がスムーズに取り組め、結果もわかりやすくとてもよかったです。

私にとって一番効果的であった子供への向き合い方は、

*褒めるということ、

*問題行動に注目しない、反応もしないということ。

それだけを実行しました。

今回、中2の子供のことについてお話したいと思います。K君は自尊感情がとても低く、自分はだめだ、頭が悪い、顔が醜い、誰からも好かれんなど自分のことを思っている子供でした。また褒められることを極端に嫌がり、褒めることもできません。また気に食わないことがあるとすねて口を聞かなくなり、何日もしゃべりません。私は褒めことができないので、K君がやったことに対し、私がうれしいとか私が助かった~など、直接K君を褒めるのではなく、K君の行動に対して私がどうだったという話をするようにしました。また隣の部屋にいるK君に聞こえるように主人に向かってK君を褒めました。

それから月日は流れK君は褒めることを嫌がらなくなり、反対に褒められる種を沢山私に持って来てくれるようになりました。それからはしめたもの、K君に褒めまくりのシャワーをかけ続けました。

K君は勉強が苦手です。一緒に勉強する中、漢字を覚えることができることがわかり、褒めているうち漢字のテストで80点取れることができるようになりました。覚えることが得意なんだよねと褒めるうち、社会の都道府県のテストで満点に。勉強をやれば自分はできるんだ~と自信につながってきました。2学期の通知表7個も上がったんです。3学期はオール3にすると張り切っています。全くわからず手遊びしていた授業から手を挙げる授業に変わり、質問をし、わかるまで先生や友達に聞くそうです。今期末テストに向けこちらが言わないのに勉強しています。

部活、生活すべてにおいても前向きで感心するばかりです。一所懸命褒めるところを探していた時と違い褒めることが溢れています。すねて話ができなくなっていたところもいつの間にか上手に自分をコントロールできるようになり、一度すねても気持ちを切り替えることができるようになりました。良いところを探し、褒め、問題行動を無視し、注目しないだけで子供は大きく変わります。

こんな素敵なフォスタリングチェンジを学ぶ機会を与えてくださった福岡市の児童相談所の先生方に、また教えてくださった先生方に感謝しております。これからも未来ある子供のために精一杯頑張りたいと思います有難うございました。

 

『回り道、早道などいろいろしながら』    里母KZ

 

無事に入学式も終わり、授業参加も終わり、ふっと一息つけそうです。

 

ここまでくる間、悩みに悩み、

 

月日が流れ、これでよかったのかなと思っています。

 

S君は二つのハンディキャップを持っています。

 

集中力が弱く、目からの情報が入りすぎるS君にとって大人数の中で集中して授業を受けることは難しいと思われました。

 

また急な予定の変更なども苦手なので、個別な配慮が必要とされました。去年足の手術、リハビリのため5 カ月間母子入院をし、上手に歩けるようになり、走れるようにまでなりましたが、ちょっと押されただけでバタンと倒れ、左手の麻痺のため手を上手につくことができず頭から倒れたりなどまだまだ危なっかしい状態です。また血液の因子の問題で出血したら止まらないという傾向があり、安全に学校生活が送れることが重要です。

 

また左片半麻痺で体幹のイメージがまだまだついておらず、そのことで字を書くこと、絵を描くこと、積み木等々見えない何かが障害となっているようで、それを何とかしなくては前に進めないように感じていました。

 

そこで、それらのものを克服していける学校選びとなりました。地域の学校は教室が二階にあり、階段の上り下りや、不意に押された時にスムーズに対応できないので、安全の確保は難しいようでした。次に情緒障害の支援学級は環境の変化、急な予定の変更など個別に配慮もあり、集中して勉強できる環境も用意されていましたが、やはり二階の上、階段も沢山ありました。

 

次に肢体不自由の特別支援学級は一階に教室もあり、二階にある一年生のクラスに行くにもエレベーターがあり、交流もできます。安全の確保、個別の指導どれも確保できそうでしたが、

 

教育センターの教育相談では情緒の支援学級の判定でした。

 

そこで再度教育相談をお願いし、S 君の気になるところ、親の願いを話し相談に乗ってもらいました。

 

結果は特別支援学校となり、毎年教育相談をして、その時のS 君にとって、どこが一番いいか考えていきましょうということになりました。

 

ところで、みなさんは居住地校交流って知っていますか?地域の学校にも席を置き、地域の子供とも一緒に学習するもので、S 君も希望して、地域の小学校にも行くことになり、二つの小学校の入学式に参加しました。

 

とても楽しそうでした。

 

S 君は今、周りに追われることなく、自分のペースで靴を脱ぎ上靴に履き替え、

 

できることを褒められ成功体験を増やしています。

 

自信持って次のステップに進めるよう、頑張ってほしいと思います。

 

回り道、早道などいろいろしながらママと一緒に頑張っていこうね、S 君。