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『新人の養育里親です。』  ~~あの頃を振り返って~~     

                            里母KT

Sくん8歳2年生。Rくん5歳年長さん。

 

2人の兄弟が、うちに来て8カ月がたちました。

2月に受託して、1か月は大変疲れました。私の生活の変化。

 

子どもたちとの関係づくり、慣れるまでは保育園状態で生活をしました。

洗面所へ行くのに汽車ぽっぽ私を先頭に2人が後ろに連なり移動します。

 

布団を敷くと、布団の部屋は夢の国への入り口。

 

夢の国へ行く人は布団に入って~、という具合です。

 

それらが彼らとの関係づくりでした。

兄のSくんは、2月の半ばに新しい学校へ通い始めました。家の目の前が学校ですから、彼にとってはラッキーだったことでしょう。

 

しかし1週間が過ぎたころから学校への行き渋りが出てきました。

担任の先生は、良い方で彼の状況を理解してくださり、

 

いろいろ配慮くださいました。

最初は一緒に教室まで付いていき、教室に入れて「いってらっしゃい。」と

 

別れました。

「勉強したくない。」と、玄関から動かないこともありました。

その時はカバンを置いて、手ぶらで彼の手を引いて学校へ行きあとでこっそりカバンを学校へ持って行きました。またある日は、同じマンションの2年生のお姉さんと同級生の女の子に迎えに来てもらいました。

 

最初は嬉しそうに通ったSくんですが1週間でまた行き渋り。

次はつくしんぼ会で一緒の3年生のお姉さんにお願いして迎えに来てもらい

また嬉しそうに通いました。

そうこうしているうちにある日

「あしたは、エレベーター前まででいいから。」と言って、

 

次の日から一人で行くようになりました。

その日は日直の日だったようです。

 

クラスの中で彼の居場所が見つかってきたのでしょう。

2年生のクラス替えを心配ましたが、大好きな1年生の担任の先生がまた受け持ちとなり安心しました。また同じマンションの同級生の女の子が同じクラスとなりその子と一緒に学校へ行くようになりました。彼女は、活発でしっかりしていてまるでお姉さんのようです。

担任の先生は学校の様子など気になることは、電話で連絡くださいます。

2年生のクラスの同級生は、彼の特徴などを理解して接してくれています。

これは先生のクラス運営の賜物だと感謝しています。

 

弟のRくんの幼稚園探しは、情報がないなか困りました。

Sくんの学校への行き渋りなどがあり、

 

4月まで待って入園という余裕はありませんでした。

私が体力的にも心理的にも疲れるので、

 

昼間は幼稚園へ通わせたいという思いでした。

しかし、行かせるにしても納得いく幼稚園にしたかったので、紹介していただいた幼稚園を見学し園長先生に対応いただき詳しい説明を受けましたが、

年度末での2月に受け入れることは難しいということでした。

そんな時に、私の同級生と会う事があり、幼稚園の話をしたところ

息子さんを通わせた小規模の幼稚園のことを紹介してくれました。

当時は2クラスあったようですが、

 

今ではそれぞれの学年が1クラスになっていました。

早速、連絡して見学に行きました。

 

昔は田畑に囲まれた幼稚園だったようですが、

ここ何十年で周りはマンションに囲まれ、見落としそうな幼稚園でした。

今流行りの、早期教育を行っている幼稚園でもなく、ある意味地味な

昔ながらの幼稚園という感じでした。

園長先生は「いつからでもいいです。明日からでもいいですよ。

他の幼稚園も見学されましたか。」と。来てください、というような勧誘もなく好きなように、とあっさりされていました。

 

1クラス12人と聞いて、ここにと決めました。

今では14人に増え、Rくんは楽しく幼稚園へ通っています。

長期休み時には、お兄ちゃんのSくんも一緒に預かり

 

保育をしていただき助かります。

今でも食欲旺盛な2人ですが、来た当初は、

 

どれくらい食べられるのかわからないので、

好きなだけ食べさせていると、もどしたりしていました。

大変だったのは夜中に突然に起きて布団の上でもどされたことです。

部屋中に臭いがこもり毛布にも臭いがついてクリーニングにだす始末でした。

今ではもどすということはありませんが、よく食べます。

また、夜中に突然に起きて泣き出したりもしました。

長い時は30分ほど泣いていました。

 

構ってやると余計に泣くことが分かったので、

そのまま様子をみるようにしました。

 

本人は覚えていません。怖い夢をみたのか、

何かのフラッシュバックがあったのか。この状態も今では無くなりました。

我が家では、基本的には子どもたちにテレビを見せない、

ゲームはさせないという方針にしました。

 

「子どもとメディア」の研修を受けてから、

子どもに対してテレビは良くないと思ったからです。

我が子の時は何も考えずに付けっ放しの状態でした。

テレビ好きの夫にとっては、苦しかったようです。

ある日子どもたちのことを知り息子が

 

「お母さん、せめてキョリュウジャーだけは

見せてあげたら、可哀想だよ。」と。日曜日の朝、○○レンジャーは今でも子どもたちにとって楽しみの番組のようです。

 

現在、我が家で唯一見せているテレビ番組です。

テレビが見られないとわかると2人で仲良く遊んでいます。

 

兄弟はこのようなところが助かります。本を読んだり、絵を描いたり、それなりに時間を過ごしています。

しかし、今は友達関係が広がりつつあり、友達のところへ行ってゲーム等しているようです。

「どうしてここはゲームができないの。」「ゲームを買って。」と

言ったりしてくるようになりました。

交友関係が広がってくると他所と比べて、ということがいろいろ出てくるだろうと思います。

これからどう対応していくかまた難しいところかなと思っているところです。

おもしろいのが、

 

2人の寝ぞうの悪さです。こんなに動き回るものかと驚きます。

180度はもちろん。いつの間にか、間に寝ている私を飛び越して

 

隣の布団に寝ていたりおもしろい格好をしていたり、私は記念写真にと撮って

見るたびに吹き出してしまします。

また、2人同時に抱きついてきたり、可愛いのですが2人の体重を合わせると50Kになる重さ。私も夫も腰を悪くしそうです。

忙しい毎日ですが、楽しいことがたくさん起こります。。

楽しい思い出をたくさん刻んで

それがこれからの糧になればと祈っています。